さきがけ
本サイトの記事は「ローエントロピーな暮らし」がテーマ。
ここでいう「ロー(低い)エントロピー」とは、
「熱(エネルギー )の拡散(無駄)がないような暮らし」と
置き換えて読んでいただけたらと思います。
エネルギーの無駄をなるべく減らし、太陽の光から生まれるあらゆる恵みを意識して
自然な暮らしを実践しようという日々の記録です。
「百花のさきがけ」といえば梅。
年があけてまだ空気が凍る中、ぴんと緑色の新芽を空に突きつけてその年一番に咲くから、
そう呼ばれるようです。梅の枝をよーく見てみると、緑色の新芽がまっすぐ伸びているはず。 その年に伸びたこの緑色の部分を「気丈」というそうな。
潔くもけなげで、凛とした梅の蕾がほころぶのは、早くともこのあたりでは1月中旬以降。
お正月があけて、梅を待ち望むこの時期に、
梅よりもさきがけて咲くのが、この「蝋梅」。
花の蕾は「期待」だし、「未来の時間」のこと。 枝にまんまるの蕾をすずなりにつけて
上から覗くとわき枝を垂直に伸ばした姿の愛らしいこと。
まるで冴えわたる冬の夜空にきらめく星にも見えます。
中国では、蝋梅・梅・水仙・椿を雪中の四花と呼ぶそうです。
甘く香り高い蝋梅に、水仙と、お正月花として活躍していた千両をあしらってみました。
枕元に置いて障子を締め切ると、早春の香りが部屋中に満ちて ぐっすり眠れました。