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車のキーがバキバキになる件。

今回車を乗り換える致命傷となったのは、エンジン系のトラブルとエアコンの故障。

(エアコン故障は2年ほど前から我慢してたのですけど…)

これらを修理して車検通したら全部で335,752円。

(厳密に修理だけだと271,882円)

確か「車1台消費するのは、14人の子どもの未来を奪うこと」っていう

ネイティブインディアンの言葉があった気がするのですが…

どれだけ世の中に性能のいいハイブリッド車が誕生したって

買い換えるのはエコなのか?いやそれ、エコノミーのエコでしょ!

鉄の塊はなるべく長く使ったほうが絶対環境にはいいに決まっている。

我々が乗り捨てた後もどうせ第3国に売られてCO2を吐き出してしまうんだから!!

と私と主人はかなり頑なに懐疑的だった。

だからこそ乗って、乗って、乗れるまで乗ろうと思っていたのだけれど

さすがに修理と車検で33万円を払ってまで乗り続けるかと問われたら

これを機に自分がずっと乗りたかった車に乗ろうかな、と心も動いた。

ちなみに「ご主人がフランス人だと、フランスの車に乗るのですか?」と

質問をたまに受けますが、とんでもない(笑)。

主人はフランスにいる頃からホンダのフィットに乗ってました。

フランスではフィットではなくジャズというブランドだそうです。

ちなみに、主人の家族も、です。

それぐらい日本の車はライアビリティが高くていいと。

ま、ホンダはフランスでいうと外車になりますから

私が外車に乗りたいのと同じ心境だとも思う…。

しかもフランス人は車には日本人ほどお金をかけないと聞いております。

若い人は特に安くてふるーい中古車を乗っていますね。

主人のはじめての車は、おじいちゃんからのおさがりのMiniを

バラバラに分解して廃車にするまで乗りつぶしたそうです。

さて、フィットのことを。

致命傷は前述の通りだけれど、実は半年前に予兆があったのだった。

旅先の串本で、何と鍵が壊れてエンジンがかからなくなった。

もう夜になっていた。

いつものように串本のエーコープに立ち寄り、何てことなくエンジンを回そうと思ったら

か、かからない…。

ハンドルでロックされたのかと思ってハンドルを回したり、

あれこれ試すもののかからない。

その時は年下の友達Tちゃんと、息子と

ゴッドハンドを持つライター仲間のY子りんと一緒に旅していた。

Y子りんに助けを乞う。

Y子りん、愛車のPEUGEOTから降りてきてくれて、キーを回す。

さすがゴッドハンドY子りん。Y子りんが回すとエンジンがかかった!

原因は、プラスチックの鍵が真っ二つに割れつつあって

亀裂を上手に抑えながらキーを回すと回るんだけど、

下手するとスチール部分だけが鍵穴に刺さったまま、回す力がうまく伝わらずに

回らない→エンジンかからないという…。

ひー、こまった!こまった!!

次の日は那智勝浦でホエールウォッチングする予定だったし、

その後は大阪まで帰る予定だし。

帰れるのかな、俺…。ちーん。

とりあえず夜も遅いのでまずは宿に向かうことにする。

で、宿に着いてキーを抜いた瞬間、ついに文字通りバラバラになってしまった。

私の手の中で、だ。

ど、ど、ど、どーしよう。

こんなトラブルに対応してくれる車屋さんなんて南紀にはなさそうだし、と思ってたら

宿のご主人が無類のバイク好きで(パーツを組み合わせて1からバイクを作ってしまうぐらい)

鍵を見せたら

「これ、修理したら結構お金かかると思います。2-3万とか。

もしよかったら応急処置で接着剤で止めることができますけど。

でもそしたら2度と剥がれないから、電池交換できなくなりますけど…」と。

ご主人は申し訳なさそうに言うんだけど、私には神様にしか見えなかったです。

いや、もう何でもいいです。

だってそうしなかったら家に帰れないもん〜!

もしダメになっても、スペアキーを使い続けますから神様!

とすがる思いでキーをくっつけてもらった。

ひと安心。

それにしても、なんかとても不吉。

だって手の中でキーがバラバラになる経験した人います??

明日ホエールウォッチングで船が転覆するとか

南海大地震がよりによって今来ちゃうとか(串本に行く時はいつもコレ考えちゃうけど)

帰り道、居眠り運転して事故しちゃうとか

とんでもない妄想がよぎる、よぎる。

枕が変わったら寝れない上に、さらに妄想が膨らんでまったく眠れず…。

翌朝は4時過ぎに起きて、ホエールウォッチング(つまりほとんど寝てない)。

その後は15時という最も睡魔が魔力を振るう時刻に南紀を発つことに。

(ま、帰宅時間に関してはいつものことですが)

結局心配したことは何もおこらなかった。

ちなみにY子りんのPEUGEOTは知り合いから買ったものだそうで

私の想像を超えて、懐に優しい金額だった。

これなら、私もワーゲンが乗れるのでは?と思ったのだ。

というわけで、青空と黒潮に向かってアファメーションを言った。

「私はワーゲンに乗ります!」と。

でもその時はフィットとの別れがこんなに悲しいものになるなんて

微塵も想像していなかったんだよ〜。

心配事の9割は当たらないそうだけど、

予想していないところに別れや悲しさがある。

だから刹那を生きなければいけない。

新車の乗り換えのとき、フィットはディーラーにひきとってもらって

このバッキバキに壊れた鍵を手元に置いておこうと思ったんだけど

あまりにも痛々しくて、思い返すと車を邪険にしていた罪悪感で辛くなるから

結局手放すことにした。

だから写真はありません。

おまけに書いておくと、この超強力瞬間接着剤の効力も半年で

最後のほうにはまたもやキーがバラバラになりつつあったよ…。

本当に、よく頑張ってくれたね〜。

ありがとうフィット(涙)。

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